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「ん・・・?」
専用シャトルから降りてエンタープライザーの中を歩いていたアキラが格納庫の前で歩みを止めた。
「アキラ・・じゃにゃい、司令、どうしたにゃ?」
アキラのすぐ後ろを歩いていたため、どんとアキラにぶつかったミナが聞いてくる。
「ん、考えたらセラフィムフォースは3機しかないのに格納庫は4機分あるなー。ってさ。」
「そうなのか?んー。確かにそうだな」
エイジが格納庫を覗き込みながら言う。
「あたしはなにもしらないにゃあ。」
「まあ、そのうちわかるかもなぁ。気にしないほうがいいか」
アキラがぶんぶんと首を横に振りながら言う。
その瞬間にエンタープライザー内部に放送が鳴り響いた。
「スノーフォルス司令、ニシザワ副指令、オガサワラ大尉、至急ブリッジまでお戻りください」
「どーしたんだか」とアキラがつぶやきながら3人はブリッジへと向かった。
「あ、司令。お呼びたてして申し訳ありません」
「ああ、いいけど。何があった?」
「司令本部から通信が届いてます。あまり良くなさそうな通信に思えますが」
「やれやれ、また面倒事かな・・っと。」
司令席に座るとコンソールを操作しながらアキラがつぶやく。
モニターを眺めていたアキラの目が細くなり、ため息の音が聞こえた。
「やれやれ。んー・・・。レイモンド少佐、エンタープライザーのクルーは全員この船にいるのか?」
「一部の者が船外に出ていますが、あと3分以内で帰艦するかと。」
クリスが振り向きながら言うのを確認して、
「ポイントM26658で所属不明の艦船が発見されたらしい。
応答に応じない上、巡洋艦1隻が沈められたそうだ。」
アキラの言葉にブリッジがざわめく。
「我々の任務は出航し、その感染を調査すること。だそうだ。少佐、どれくらいで発進できる?」
「そうですね・・5分後には発進可能かと思われます。」
アキラはうなずいて司令席にあるマイクをとると。
「『エンタープライザー』はあと5分後に出航する。総員配置についてくれ」
と艦内放送を流した。
「少佐、出航、大気圏離脱後ドライブワープ展開。目標地点、ポイントM26658。
ミナたち『織天使隊』にも出てもらうかもしれない。待機しててくれ」
アキラはそう指示を出すと大きくひとつ息をついた
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