「進路、オールグリーン。『エンタープライザー』出航します。」
クリスの声がブリッジ内に響き、『エンタープライザー』は基地を後にした。
「ドライブワープ起動準備。ポイント、M26658。」
「ドライブワープ準備完了。カウントダウン開始、5,4,3・・・」

そして『エンタープライザー』は虹色の光芒に包まれ、次の瞬間にはその地点から『エンタープライザー』の姿が消えた。

「で?どんな状況なの?」
「あんまりいい状況とは言えないですね・・。『未確認艦船』ではなく『未確認艦隊』です。
それによって駆逐艦5、戦艦2、空母1が撃沈されてます・・。」

「どうやら敵さんはやる気全開みたいだねぇ。さて・・どうしようか。
相手艦隊まではあとどれくらい?」

「あと2分くらいでこちらの射程圏内に入ります。いかがしますか?司令。」
「どうするか・・」
アキラは言いかけ、すぐに何かを感じたのか、 「右45度に回避運動!総員ショックに備えろ!」
「り、了解!」
クリスが回避運動を取った次の瞬間、今まで『エンタープライザー』がいた場所を高エネルギーの砲撃が通り過ぎ、その衝撃で艦全体も揺れた。
「ほ、砲撃・・?司令、申し訳ありませんでした。」
「いや、レーダーにエネルギー反応はなかったし、仕方ないさ。
そういう意味では今の砲撃は『スマッシャー・ヘヴン』に似ているのかな?
どちらにせよ楽な相手ではなさそうだ。気を引き締めてかからないとねぇ。」

アキラはそうつぶやくとハハと苦笑した。
「でも・・こっちより射程が長いなんて・・・。」
「少佐、気持ちでも負けたら本気で負けるぞ。気を取り直せ。
まだこの艦は沈んでないんだから。SYPHAシールドを展開してくれ。」

「了解、SYPHAシールド展開。前進します。」
気を取り直したクリスが復唱し、シールドを展開したまま『エンタープライザー』は進んでいく。

「敵、レーダーで確認できました!戦艦クラス2、重巡洋艦クラス3です!!」
「1対5かぁ。結構しんどいねぇ。相手艦隊に通信は?」
「入れてますが応答ありません・・。」
「厄介だねぇ・・さて、どうしようか。」
アキラがそう言いかけた所で通信が入ってきた。

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