格納庫を出てエンタープライザー艦内をしばらく歩いているとミナが部屋の前で止まった。
「ここがアキラ・・じゃにゃい、艦長の部屋ににゃるの。その隣がニシザワくんの部屋にゃ。」
そう言うとミナは部屋のコードを打ち込みドアを開いた。
「なんでミナがコードを知ってるんだ・・・?」
「ふに?ああ、最初のコードはみんにゃ知ってるよぉ。だから変えたほうがいいかもね。」
アキラはそれを聞いて「やれやれ」といった態度をとるとそのまま部屋の中に入った。

「ふぅ・・・ん。やっぱりこれくらいの戦艦の部屋になるとすごいものだな・・・」
「あ〜・・そっか。アキラは前は駆逐艦艦長だもんね。確かにそれと比べると・・うん。わかるにゃ」
ミナがうんうんとうなずきながら言う。アキラが言うのも最もであった。何しろ『エターナルアイランド』の時のゆうに3倍はあったからだ
そしてアキラはひとまず外に出るとロック・パスワードの変更をした。
「にゃ?どんなパスワードにしたのにゃ?」
ミナの問いにアキラは笑うとエイジのほうを見て
「まぁ、自分で考えてみな。多分わかるんじゃないか?エイジなら」
と言うとそのまままた部屋の中に入った。

「ところで、なんでミナがここに配属されることになったんだ・・・?」
「あははっ。そう言えば説明してにゃかったね。」
ミナはそう言うととりあえず座って話し始めた。

「えっと、スクール時代の私の成績はもちろん知ってるよねぇ。それでね、しばらくしてこれのスタッフを募集していたの。
とりあえず『だめもとでもいいかにゃ・・・』って思って応募してみたのね。そしたら私以外誰も『ミカエル』を操れにゃかったから・・・
だからここに配属されたのよねぇ。私が」


とりあえずミナの話を聞き終わってアキラは「へぇ・・」と一言つぶやくと、
「それにしてもそんな操縦系統が難しいのか・・?ミナしか操れないって・・・」
と首をかしげながらミナに問いかけた。
「あははっ。何で?って思うでしょ?私もにゃぜかわからにゃいのよね」
ミナは笑いながら言いながら、ふと思い出したように部屋の中にあるモニターの電源を入れた。
「一体何をしようというの?ミナちゃん」
エイジがミナに問いかけると、ミナはくすりと笑いながら
「とりあえず模擬戦の内容を知っておかにゃいとならないでしょ?作戦もあるだろうし・・」
言いながらモニターに映像を映し出す。それは言葉通り模擬戦の中身をあらわしたフィルムだった。

「ん・・?どれ・・。・・・ってなんだよ!?これ!!」
モニターを見たアキラが思わず声を上げた。その隣ではエイジが呆けたように固まっている。ミナはそんな二人を見ながら思わず微笑していた。
「それにしてもよくこれだけ掻き集めたなぁ。戦艦が50隻に巡洋艦120隻、駆逐艦350隻に空母が8隻かよ・・・
その上こっちは『エンタープライザー』一つだけだもんな。相当な模擬戦になりそうだな・・これは」

「ん〜。大丈夫じゃにゃいの?とりあえずこのフィルムの中にも『エンタープライザー』の武装とかもあるし・・あ、そうそう
艦長の部屋にはちゃんと戦闘シミュレーターもあるからやってみても面白いかもよぉ?」

ミナの言葉にアキラはうなずくと、 「そうだな。まぁ3日後の模擬戦には間に合わせるとするよ。ミナの初陣でもあるだろうしね」
そう笑いながら言った。と同時に部屋の中に呼び出し音が流れ、クリスの声が聞こえてきた。
「ローランド司令・ニシザワ副司令・オガサワラ大尉、ブリッジに来てください」
「とりあえず行くしかにゃいね。シミュレーターは戻ってきてからだね」
ミナはそう言うとモニターの電源を消して部屋を出て行く。アキラとエイジもそれに並ぶように部屋を出て行った。

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