「オペレーター。現在の敵の状況は?」
「敵、残存艦数・・・駆逐艦2、軽巡洋艦4、旗艦空母1です。」
クリスがモニターを操作しながら言う。アキラは、
「敵の回線につなげることは出来るかい?」
と帽子をかぶりなおして言った。
「敵に撤退勧告かい?」
エイジの言葉にアキラがうなずく。
「敵旗艦と回線つなぎます。」
「私は『守護天使隊』旗艦、『エンタープライザー』艦長、アキラ=ローランド=スノーフォルス。貴官の名は?。」
「・・・聖サザンノルス帝国、第16艦隊司令、カル=クリュードだ。」
「では、カル提督、今日はこのあたりで撤退してもらえないだろうか?」
「撤退だと!?われわれに敵の情けを受けよと言うのか!?」
「そうだ。すでに勝負は決したに等しい。貴官としてもこれ以上仲間を死なせたくなかろう?」
「ぐぐ・・。その屈辱今回は受けよう・・
しかし、次は今回の雪辱を果たさせてもらう!」

そういうと回線を一方的に切ってきた。
「ふぅ。引き上げてくれるか。」
アキラは背もたれを少し倒して大きく息をした。
「司令・・よかったのですか?見逃してしまって。」
「ああ。無用な戦いはしたくないんだ。不幸が広がるだけだから。」
アキラは帽子をはずすとコンソールパネルの上において言った。
「なるほど・・。これが天才提督、アキラ司令の姿なのですね」
クリスがヘッドギアを外してにこやかに笑いかけてきた。
「ん?そんな風に言われてるのか?違うのにな・・さて、じゃあ帰還しようか。進路、連合軍総司令本部。」
「了解、『エンタープライザー』ドライヴワープに入ります。」
クリスが言って、エンタープライザーも七色の光に包まれた。

「ワープ中は何も起きないだろうから、ちょっと『織天使隊』のみんなに声をかけてくるよ」
アキラはそういうとブリッジをあとにする。
「あいつらは食堂かな?」
そういいながらアキラは食堂に向かった。

「お、いたいた。」
食堂に入るとすぐにミナたちの姿を見つけ、声をかけた。
「はにゃ?なんでアキラ・・にゃ、司令がここにいるにゃ?」
「とりあえず君たち『織天使隊』のおかげでだいぶ楽だったからね。様子を見に来たんだ。」
「まあ、あのくらいなら当然にゃ。ね、シェリール、レクター。」
「ミナの言うとおりですね。でも、今日は少しは楽しかったですわ」
「そうか、まあこれからも頼むよ。今日はおつかれさん」
アキラはそうにっこりと3人に笑いかけながら言った。

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