「わー!遅れるうー!!いってきまーす!!」
あわただしくドアを開けて、少年−池沢恭輔は家を飛び出すと、一目散に学校に向かって走り始めた。
(やっぱりあんまり考えすぎないほうがよかったかな?)走りながら恭輔が考えていると
「珍しいな、おまえも遅刻寸前組かよ?」
いきなり後ろから聞こえてきた声に驚いて振り向くと、自転車に乗った松田和成がスピードを合わせて隣にいた。
「ああ。ちょっと考え事をしていてな」
「どうせS・Fのことだろ?」
「まぁ、そのことについては誠司もいるとこで話すよ」
という会話をしているうちに、学校のチャイムが聞こえてきた。
「やべ。予鈴だ、いそがないと」
恭輔はそういうと再び全速力で走り始めた。

「おー、なんとか間に合ったな」
二人が教室に入ると小林誠司が声をかけてきた。
「そういえばとりあえず新曲を書いてきたぜ
誠司はそういうとかばんから紙を取り出して恭輔に渡した。
「ほー・・。Angel Symphony・・・天使の交響曲ねえ・・・」
と、教室に担任の先生が入ってきた。
「悪い。じゃあとでな」
恭輔はそういうと自分の座席についた。
SHRが終わると、恭輔のところに二人が集まってきた。
「さて、さっきの続き」
誠司は言いながらさっきの紙を渡してきた。
「このタイトルには理由があるのか・・・?」
教室にあるキーボードでメロディーをひきながら、恭輔は誠司に尋ねた。
「とくに深い理由はないんだけどな。変えてもいいぜ」
「さて、その前に・・・だ。今年からどうする・・?」
「確かにボーカルがいなくなっちったからなあ」
「ボーカルなしでやるか、ボーカルを募集するかの2択だよなぁ・・。」
「そうだなあ・・・・どうし・・」
と話していると1限の開始のチャイムが鳴った。
「ちっ、じゃあ続きは昼休み・・だな」
誠司はそういうと自分の席に戻った。


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