「すごいね・・・しばらく会わないうちにずいぶんといい演奏できるようになったんだね・・・。もっかい演奏って・・・できる?」
ほなみの言葉に恭輔たちは一瞬顔を見合わせたが
「あ、ああ。できるけど?」
「じゃあもっかい演奏して。私歌うから」
今度こそ恭輔を除く二人の目が点になった。
「え・・・?一回しか聞いてないのにすぐ唄えるの?」
「うん♪恭輔は知ってるよね♪」
その言葉をきっかけに恭輔に全員の視線が集まった。
「ま・・・まあね。一回演(や)ってみればわかるよ・・・。ほなみってこういうとこすごすぎるから」
恭輔はそう言うと再びキーボードの前に立つと
「んー・・・じゃあ始めるぞ」
恭輔がそう言うのと同時に和成がスティックでカウントを始め、演奏が始まった。
そして、前奏が終わり歌に入り始めたと同時に再び軽音楽室にほなみの声が響き始めた。
恭輔はほなみが楽しそうに歌っているのと、誠司達が驚きを隠せないまま演奏しているのを見て、
少し笑いながら演奏をしていた

そのまま曲は流れ
演奏が終わると、ほなみが恭輔に向かってにこりと笑いかけてきた。
それにつられて恭輔がふっと笑うと同時に
「恭輔、何で・・ほなみちゃんは一発で歌えるんだ?こんな正確に・・・」
と誠司が聞いてきたのを聞いて恭輔は「ああ。それか」とつぶやくとおもむろにキーボードを弾き始めた。
そして途中まで弾いたところでほなみに「やってみな」と笑いながら言った。
誠司達は今度こそほんとに驚いた様子で
「おい!?そんなこと・・・・できないだろ!?」と言ってきたが、
ほなみはくすりと笑うと、キーボードの前に立って、今まで恭輔が弾いていたメロディーを全く同じように弾き始めた。
あぜんとしている誠司達に対して、ほなみは弾き終わると「ね♪」と笑いかけた。
しばらく二人とも面食らったようだったが
「恭輔・・・・まさか・・ほなみちゃんって・・・」
と和成が聞いてきたので、恭輔は笑いながら「ああ。そうだよ」といった。


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