「おい!?俺だけわかってないのかよ・・・・」
「だからな?誠司・・・。ほなみは持ち主なんだよ。<絶対音感>のな」
と恭輔が言うと「うそ!?」と言って誠司が飛びあがった。
「あはは。そんなうそって言われてもねえ」
ほなみが誠司の様子を見て笑いながら言った。
「で、どうかな?私は」
ほなみの言葉に三人は顔を見合わせたが、恭輔がぷっと笑い出したのをきっかけにして、
みんなが笑い始めた。
「え?え?なに?どうしたの?」
ほなみがちょっと戸惑ってあせった様子で聞くと
「あはは。答えなんてねえ。もちろんOKだよ」
と恭輔が言った。 ほなみは「え?」といったがすぐに「わーい♪」
とうれしそうに飛び上がった。

恭輔はそんなほなみの様子をくすくすと笑いながら見ていた
と誠司が「このメンバーになって最初に演る機会って何だっけ?」
と聞いてきた。
「んー・・・?そんなすぐ演奏する機会なんかあったっけ・・?」
と恭輔はつぶやきながら考えていたが「あ!!」といきなり大声をあげた
「な?どうしたんだ?」
和成に聞かれて恭輔は振り向くと、
「だってよ?考えたら一週間後じゃないかよ…」
恭輔の言葉に誠司たちは少し考え込んでいたが
「あー・・新歓でのライブか…」と誠司が言った。
「新歓ってあの新入生歓迎会のこと?あれでライブやるの?」
ほなみが聞いてきたので恭輔は黙ったままうなずいた。
「そうだな…あれがあったか…だとすると…っておい、演奏時間どれくらいもらったんだ?」
「30分…だから6曲くらいか」
と天井を見上げながら恭輔が言った
「で?曲はどうする・・・?」
恭輔はすこし考える様子を見せながら聞いた。
「そうだな・・・ほなみちゃんは・・・覚えられるのか?恭輔・・・」
「え?私は大丈夫だよ♪恭輔がどうせまた教えてくれるだろうし♪」
ほなみは恭輔のほうをみてくすりと笑いながら言った。


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