「ま・・まぁ。ほなみはともかくとして・・実際どうするか・・・?」
とロッカーからスコアを出しながら恭輔は言った
「そうだな・・・とりあえず覚える必要がない『空へ向かう旅』は決定として・・・他の5曲だな」
誠司が少し考えながら言うと、
『あんまり考えるのもよくないしな。去年のバンドフェスでやったやつから4曲とこのあいだ作ったばっかのやつでいいか?」
と恭輔が聞いた。ほなみはそんな恭輔たちの会話を聞いていたが
「ねえねえ・・バンドフェスってなに?」
と恭輔の肩をとんとんとたたきながら言った。
「ん?ああ、バンドフェスってのはだいたい2月の下旬くらいにさ、この辺のバンドとかを集めてライブハウス「REINBOW」でやるここらへんのバンドしてるやつにとっては1大イベントのことなんだよ」
「そうそう。結構このバンドフェスに招待されるってこと自体ステータスなんだぜ?」
恭輔が答えると誠司がそれに付け加えて説明した
「ふーん?よくわかんないけど・・・とりあえず恭輔たちってすごいの?」
恭輔たちはほなみがいった言葉に一瞬黙りこんでお互いに顔を見合わせていたが、
すぐに3人で大笑いをしはじめた。

「えー?何?何笑ってるのー?わかんないよー」
いきなり笑い始めた恭輔たちに戸惑ってる様子でほなみが言うと
「うーんとね?ほなみちゃんは転校してきたばっかりだから知らなくて当然なんだけど・・・一応うちらってさ、ここらではNO.1グループってことになってるの」
まだ相変わらず笑いながら、誠司が言った
するとほなみは一瞬ぽけっとしたような顔になったがすぐに笑い始めた。
恭輔が「おい?どうしたんだ?」と聞くと
「だってさ♪あんだけ音楽に弱かった恭輔がここら一帯のトップバンドにいるなんてねー♪」
くすくす笑いながらいうほなみに
「おいおい・・いまさらその話は出さないでくれよ・・」
と恭輔が苦笑混じりで言った。
「だってそうじゃーん♪」
とほなみが言うのと同時に
「ほう。昔は恭輔は音楽はだめだったんだ?」
と誠司が聞くと
「うん。そーなの。全然だめだったんだよ♪もーどうして?っていいたくなるくらい。ねー♪」
と恭輔の頭をくしゃくしゃとなでながらほなみが言うと
「もーいいだろ・・・・その話は。新歓の方の話をとにかく決めねーといけねーのに」
と恭輔が必要以上の大声をあげていった


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