「ねえ恭輔。行きたいところがあるんだけど・・いい?」
「ん?行きたいとこ?どこだよ」と恭輔が言うと
「ほら。二人の秘密の場所☆」
「ああ。あの高台のとこか。いいぜ」
と恭輔が言うと二人は少しはなれた高台へと向かった。

「わあ・・・☆やっぱりここっていい眺めだね♪」
高台に上って夕日に赤く照らされてる町並みを見ながらほなみが言った。
「まあ。そうだな。最近ここにくることはなかったけど・・・」
と恭輔がいうと「そうなの?」とほなみが聞き返してきた。
恭輔は少し苦笑いをすると
「だってよ・・?こんなとこ一人できてどうすんだよ」というと
「そういえばそうだねえ!こんなとこ」
と笑いながらほなみがいった。
それからしばらくの間二人は町を見下ろしていたが、ふと恭輔が
「そういえば・・・なんであそこで歌ってたんだ?」とほなみに聞いた。
「あれね?朝ちょっと屋上で歌ってたの。あのころみたいに。で、誰もいないと思ってたらそこに誠司君がいて、『ボーカルやってみない?』って誘われてね?」
ほなみはちょっと恥ずかしそうに言った
「そういえば・・。引越しする前はよく歌ってたよな、ほなみは」と恭輔が言うと
「うん。だって私歌うの好きだもん☆」とほなみが言った。
「あのやろ・・・どこがボーカルやりたいって奴がきた・・だよ」
と恭輔は内心思ったが、それは表に出さないことにした。
「もうそろそろ暗くなっちゃうね」とほなみが言い出したので
「そうだな。じゃあきょうは帰るか。そろそろ」と恭輔がいった。
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