それからしばらくして・・・・
「終わったー☆」とほなみが声をあげた。
「え!?もう?」
と恭輔がノートから顔をあげて言うと
「うん☆ほらね?」とルーズリーフを恭輔の顔の前でひらひらとさせながらほなみが言った。
「は・・・早いな・・・。」
と恭輔はいいながらも再びノートに顔を戻し詩を考え始めた。
と、「そうだ。今からテープかけるから、聞いといて。新歓でやる曲だから・・・譜面これね?」
と恭輔が思い出したようにテープをレコーダーにセットして、ほなみに譜面を渡すとテープを再生した。
そして恭輔が再びノートに集中を戻すと同時に曲が流れはじめた。
ほなみは譜面を開くと「これ最初からだよね?」と聞いて恭輔がうなずくのを確認すると曲を聴くことに集中した。

「うーし。こんなんでいいだろ・・」
と恭輔が顔をノートから上げると同時に曲が終わった。
「終わった?」
とほなみが顔を輝かせながら聞いてきたので恭輔はノートを見せながらうなずいた。
「で?どうだい?うちらの曲は」と聞くと
「やっぱり意外☆恭輔がこんな曲を演奏できるようになったなんて☆」
とほなみはくすくすと笑いながらこたえた。
「あー・・・。そうかよ・・。どうせおれは・・・」
と恭輔が少しいじけそうになると同時に
「じゃあ交換ねっ☆」とほなみがすばやく恭輔のノートを取って、机に上にさっきのルーズリーフを置いた。
「あれ?タイトルって無いの?」
ほなみがノートから顔をあげて聞いてきたので
「ああ。うちらの場合はタイトルは一番最後に決めることにしてあるんだ」と恭輔が答えた
「ふーん☆そうなんだ」とほなみは言って再びノートに顔を戻した。
「どう?読み終わった?」
恭輔がほとんど詩を読み終えかけたときにほなみがノートから顔をあげて聞いてきた。
恭輔は残りを一気に読みきると「ああ、読み終わったよ」と答えた。
そして恭輔がルーズリーフを再びテーブルの上に置きなおすと同時に
「はい☆」とほなみがノートを返してきた。
「恭輔の書く詩って・・・女の子みたいに書いてるんだね。気持ちが素直にわかるよ」
とほなみがいすに座りながら言った。
「ほなみの詩だって・・・。女の子が書く詩ってこういうのなんだな・・・」
と恭輔がほなみに言うと
「でもなんかいいな・・・・あれが恭輔の気持ちだったらそんなに想われてる女の子がいるんだね・・」
とほなみは天井を見上げながら恭輔に顔を見られないように言った
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