そうしていると恭輔の部屋のドアがこんこんとノックされ、
ひとりの女性がカップを持って入ってきた。
「恭輔、そろそろ夕飯だぞ?って、あら。女の子なんて連れてきていたのね」
と女性が言うと
「あれ?やっぱ姉ちゃんでもわかんないか」と恭輔は笑いながら言った。
「え?ひろこお姉さんなの?」
とほなみが言うと同時に
「あれ。ほなみちゃんじゃない。戻ってきてたんだ」
とにこやかに笑いながら二人から姉と呼ばれた女性−ひろこが言った。
「おひさしぶりです☆」
とほなみが言うとひろこは二人に持ってきたカップを渡しながら
「ほなみちゃんもずいぶんかわいくなったじゃない。これは恭輔にはもったいないかな?」と笑っていった。
と同時に横で恭輔が思いっきりむせたのであろう。げほげほと苦しそうに息をした。
「な、なんてことを言うんだよ!?」と恭輔が言うと
「あら?やけに反発するわねえ。ひょっとしてほんとにほなみちゃんのこと好きなの?」
とくすくすと笑いながらひろこが言った。恭輔は確信をつかれドキッとしたが
「そ、そんなことねーよ・・」と弱気になりながら言った。
ひろこはそんな恭輔を見てくすくすと笑っていたが
「ほなみちゃんはご飯どうする?うちで食べていくかい?」
とほなみのほうに向きかえって言った。
ほなみはすこしぼけっとしていたが
「え?あ・・・・どうしようかな・・・」
とあせあせとした感じで言った。
「でも、いいんですか?」とほなみが聞くと
「いいのいいの。昔もこうだったでしょ。遠慮なんかいらないって」とひろこが即答した。
「そうですか?なら・・・ご馳走になっちゃおうかな☆」とほなみが言うと
「ん。それじゃあ先降りてるわ。早く降りてきなさいよ?」
とひろこは言うと部屋を出て1階に降りていった。

完全にひろこが下に下りたことを確認すると、恭輔はほーっ、と息をした。
「何思いっきりびっくりしたような顔してるの?」とほなみが聞くと
「い、いや・・・・なんでもない」
と少ししどろもどろになりながら恭輔は言った。
「ふーん、なんかへんなの☆ほら、下に降りよっ♪」
とほなみは言うととことこと階段を下りていった。
恭輔は立ち上がると
「ったく・・そんなに他人にはわかるもんなのか・・・?ほなみ自身は気がついてないみたいだからまだいいけど・・・」
と誰にも聞こえないようにつぶやくと自分の部屋を出て階段を下りた。 とっぷへ

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