恭輔は2階に上がるといすに座り、大きく息を一つした。
そしてほなみの詩が書いてあるルーズリーフを取ると再び読み直しはじめた。
そして一通り再び読み終わると、また大きく息をついた。
そして、いすから立ち上がると机からノートを1冊取り出した。
そしてそのノートに目を通し始めて、苦笑いをしたりしながら見ていた。
そうこうしているうちにほなみが部屋にはいってきた。
「あれ?なにそれ?」とほなみが言ってきたので、
恭輔は「ああ・・・これ?ちょっと内緒」と恭輔は言うと、
「ふーん・・・そうなの・・・」と少しふてくされたようにほなみがいった。
そしてほなみはいすに座るとルーズリーフを手にとってもう一回自分で書いた詩を見直し始めた。
それからしばらくしていきなり、「あ!」とほなみが大声をあげた。
「ど、どうしたの?」と恭輔が聞くと、
「どーしよ・・もう帰らないと・・」といってあたふたと帰りの支度をはじめた。
そしてほなみが部屋から出て、恭輔も出ようとするとルーズリーフが置いてあったのに気がついて
「おい!?これ・・・忘れてるぞ」と外にでてほなみにルーズリーフを渡した。
「あ。ありがと」とほなみは言うとルーズリーフをしまって、恭輔のほうを向くと、
「これから・・・よろしくおねがいします☆」
と頭を下げたとおもうと、にこっと笑った。
「あ、ああ・・」
恭輔がその笑顔にあっけに取られてると
「じゃあ、また明日ね☆」とほなみは自分の家に入っていった。
恭輔はすこしぼけっとしていたが、家に入り部屋に戻った。
そしてさっきまでのノートを机の上に置くと、
「どうやら、まだおれはあいつが好きみたいだな・・・あいつに気がつかれてない分まだいいか・・・」
とつぶやくと布団に横になった。

ちょうど恭輔が横になったのと同じ頃・・・
ほなみは自分の部屋の窓から恭輔の部屋のほうを見ていた。
「やっと戻ってこられたなぁ・・・。ここに・・・。恭輔君のところに・・・」
誰にも聞こえないような声でつぶやくと、机の上にある写真
-まだ小さい頃のほなみと恭輔が写っている-を見た。
「あのときからずっと好きだったんだよね・・・。でも気がついてもらえなかったなぁ・・・恭輔君は私のことどう思ってるんだろ・・・聞きたいけど・・怖いし・・・」
そう思うと、電気を消してほなみも横になった。
「明日からすごく楽しくなりそう・・・だって恭輔君と一緒だもんね・・」
とつぶやくと、眠りに落ちていった・・・。

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