それから恭輔とほなみはいつものように楽しく話しながら帰路に着いた。
恭輔は家に帰ると、学校でやっていたのと同じように音を調べたりし始めた。
『スローバラード・・ねぇ。難しい注文するな』
恭輔はぼそっとつぶやくいたがすぐに気を取り直して作業を再開した。
しばらくして恭輔は手を止めると布団の上に転がりクラシックのCDをかけ始めた。
ラジカセから流れてくるメロディーを聞いてふっと目を閉じながら恭輔はほなみのことを考えていた
(あいつの注文とかは・・なるべく聞いてやりたいからな・・・)
そんな思いが頭の中を巡った時、ふと昔聞いた懐かしい音楽のメロディーを思い出していた
まだ・・・恭輔とほなみが小さいころに遊びながらオルゴールとかでふと聞いたようなメロディー・・
(あのころからずっと想いは変わっていないんだよな・・・自分でも恥ずかしくなるわ)
恭輔は苦笑したが何かをつかんだのか、布団から起き上がるとCDを止めて机に向かった。
隣にあるキーボードで音を確認しながらもくもくと作業を続けた。
『この曲が出来上がれば・・・きっと少しは昔のことも鮮明になるはず』
そう恭輔は信じて、ほなみからの注文のスローバラードの曲を作った・・・

「ふぅ・・・こんなんでいいかな」
恭輔はペンを置いてひとつ伸びをすると、いすを動かしてキーボードに向かった。
そして紙を譜面台に置くと今考えたばかりの新曲を弾き始めて頭の中で歌い始めた。
歌詞と実際にあわせてみて違和感がないように確認をしたのである。
最後まで弾き終わって恭輔は手を止めると珍しくガッツポーズをした
そして紙を机の上に置くと窓からほなみの部屋のほうを見てふっと笑うとそのまま布団に入った。
「これで新曲も完成だな・・・来週か。たのしみ・・・だな・・・」
とつぶやくと眠りに着いた。
top 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理