「ふあぁ・・・」
次の日ひとりで早めに学校に来た恭輔が教室でぼけっとあくびをしていると
「ん?今日は早いんだな」
と後ろから誠司がぽんと恭輔の肩を叩いてきた。
「ん?ああ。誠司か・・・ほい。これ」
恭輔はカバンをごそごそとやると昨日仕上げた曲の譜面を誠司に渡した。
「お?もうできたのか・・・早いな」
そう言いながらも譜面にざっと目を通し始めてある程度空で音を感じた。
それから恭輔があくびを3回くらいし終わったころに
「うん。まぁいいんじゃない?あとはこれにほなみちゃんがあわせてどうなるかだけど」
と誠司が譜面を返しながら言ってきた。
それから恭輔と誠司が新曲について少し話していた時に
「ういーす」
と和成が教室に入ってきた。
二人が適当に和成にあいさつをした時にチャイムが鳴り始めそれと同時にほなみが教室に走りこんできた
「あー・・・何とか間にあったぁ・・・」
ぜいぜいと息を切らしながらほなみは恭輔たちのところまで歩いてくると
「あはは。おっはよ」
と大きく深呼吸を一つしてから声をかけた。
「またさっきまで練習していたのか?あんまり無茶はするなよ?」
と恭輔が言うとほなみは息を整えながら右手で丸を作った。
恭輔はそれを見るとふっと息をすると
「じゃあ、昼休み集合。新曲についてもうちょっと詰めるから」
とみんなに声をかけた。

昼休みになると恭輔たちはいつもの場所に集まっていた。
「じゃあ、今から一回弾いてみるから聞いてみて。感想はあとで聞く」
と恭輔は言うと昨日書いた譜面をセットして曲を弾き始めた。
一通り引き終わった後で恭輔がキーボードから手を離し、
「こんなんだけど・・・どうだい?」
と言いながらみんなをざっと見渡すと、ほなみのほうを見た。
「俺たちはこれでもいいと思うけど、どうだい?ほなみちゃん」
ほなみは急に振られたので『え?なんで?』と言う顔を一瞬したが
「うん。私もこれでいいよ、リクエスト聞いてくれてありがとうね」
とにこりと笑いながら言った。
「おい、リクエストってなんだよ」
と恭輔に誠司が聞いてきたが
「んー・・・。ないしょ。それより、ほら。練習しちゃうぞ」
と恭輔ははぐらかしてほなみに声をかけた。
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