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「それじゃあ、あたしも賛成で」
ほなみは恭輔のほうを見ながらにこにこと笑って言った。
「ただし、時間はないからある程度厳しく行くぞ?」
そんなほなみと桜の様子を見て誠司が一つ咳払いをしながら言った。
「OK。中途半端な状態なんてあたしもいやだし」
桜はそう言うと『ほら、やろうよ』と言った感じで恭輔と和成のほうに笑いかけた。
「お?やる気あるな。いいことだ」
「まったく。本当に苦労だけは耐えないんだからな」
誠司はやれやれと言った感じで、座りなおして準備をした。
それから下校時刻になるまでみっちりと練習を恭輔たちはした。
「ふ〜疲れたぁ。でも、たのしかったぁ」
桜は練習が終わってひとつ息をすると、恭輔たちのほうを向いて言った。
「しかしほんとにほなみも桜も飲み込みはえーな・・・」
恭輔は驚きの表情をしながら、椅子に座って言った。
「えへへ。そう?なんかうれしいな」
「あたしもほなみちゃんに影響受けたのかな?歌っていて楽だもの」
桜がにこにこと笑いながらほなみのほうを見て言った。
「さて。いい加減帰るぞ。遅くなるといろいろ厄介だしな」
恭輔がそう言うと同時にみんなが帰り支度をはじめた。
そして恭輔たちは軽音楽室を出て、カギを閉めて職員室に持っていって、学校を出た
「もうすぐだよね。一気にがんばらないとぉ」
ほなみがそういうと、恭輔は笑いながら、
「そうだな。明日は今日みたいに幕を締めたまま。は許さないからな?」
と、いじわるを言うような顔をしながらほなみに言った
「うう・・・いじわるぅ・・・」
ほなみはそんな恭輔の言葉に少しくらい顔をしていじけて見せた
「ふふっ。まったく、本当に恋人同士みたいな感じなのね」
桜はそんな恭輔たちの様子を見ながらにこやかに言った。
「だろ?そういうのは俺たちのいない所でやってほしいわ」
和成が、桜の言った言葉に乗じて言うと
「だからそういうのじゃないんだってば・・・」
とあわてて恭輔が苦笑いをしながら言った。
「どうかな?少なくとも信憑性は低いと思うぜ。な、桜」
誠司が桜に問い掛けると桜は『うんうん』と言った感じでうなずいて返した。
ほなみはそんな様子を見ながらただにこにこと笑っていた。
それから5人は普段通り帰路についた。
家に着くとほなみは普段通り反復を行ってから、机に向かってみた
「あたし達って恋人同士に見えるのかな・・・うれしいけど・・・」
そう言うと一つ息をして窓を開けて星を眺めてみた。
「やっぱりこの街は星が綺麗に見えるのね。恭輔君は何をしてるかしら・・」
ほなみはそう言うと窓を閉めると恭輔の部屋のほうを見たが電気はついていなかった。
「もう寝ちゃったかしらね。あたしも・・明日もがんばらないと・・」
そして少しだけ微笑むとほなみはほなみは横になって眠りに落ちていった・・・・
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